クラス担任の技 ~1年間の仕事の量は4月で決まる!~

クラス担任の技

こんにちは。福田泰裕です。

クラス担任は、とてもやりがいのある仕事です。
子どもたちと楽しい時間を共に経験し、成長を近くで見ることができます。

しかし、担任はとてもきつい仕事でもあります。
クラスから1人でも不登校になる生徒が出たり、いじめが発生してしまうと担任はその対応に追われてしまい、授業にも支障が出てしまいます。

クラスの状態を平穏に保つことが、担任として最も大切なことなのです。

今回は、クラス担任の1年間の仕事は4月で決まる!というお話をします。

最後まで読んでいただけると嬉しいです!

目次

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クラス担任の仕事は4月が勝負である理由

1年間の担任の仕事の量は4月で決まる理由をお話します。

生徒たちが新しいクラスになったとき、

担任の先生はどんな人かな?
どこまで許してくれるかな?
どんな風に生徒にからんでくるかな?

ということを考えながら担任を見ています。

担任がルールづくりを曖昧にしたまま進めていくと、少しずつ荒れてきます。
そしてそのまま手が付けられなくなり、学級崩壊へと進んでいくのです。

担任は遅くとも4月が終わるまでにはクラスのルールを生徒たちに明確に示しておく必要があるのです。

クラス担任が4月までにやるべきこと

担任が4月までにやるべきことは、以下の5点です。

  • 明確なルールをつくる
  • 厳しさを見せる
  • ルールを決めたら、それ以上を求めてはいけない
  • 学習への意識付けを行う
  • 持続可能な計画を立てる

それでは、順に説明していきます。

明確なルールをつくる

最初にやるべきことは、明確なルールづくりです。

生徒たちは、担任のことを

この先生はどこまで許してくれるのかな?

という風に見ています。
担任は最初に「ここまでセーフ、ここを超えたらアウト」という線引きをしっかり行いましょう。
例えば、

  • 誰かが前で話しているときは静かにする。
  • 提出物を忘れた場合は、その日のうちに謝りにいく。
  • 授業開始の時間を守る。
  • 誰かの発言を笑わない。

などです。
生徒も人間なので、過度に縛り付けてはいけません。
適度な自由を与えつつ、守るべきルールをハッキリ示してあげましょう。

しかし、意味のない厳しいだけのルールはダメです。
例えば、

  • 呼ばれたら大声で返事をする。
  • 毎朝10分前に登校する。
  • 遅刻したら放課後に教室の掃除をする。

などです。
無意味なルールや、ミスした生徒を罰するルールは適切とは言えません。

適切なルールは、クラスを良い集団にするためにあるのです。
ルールを守ることが、誰もが過ごしやすい環境をつくっていくことにつながるようにしましょう。
なぜそのルールが必要なのかをしっかり生徒に伝えることで、生徒たちに集団で気持ちよく過ごすためにはルールを守ることが必要であることを理解させましょう。

授業開始の時間を絶対に守れ!
遅れたら全員で放課後に教室掃除だ!

ではなく、

授業の開始時間を守ることが大事なんだよ。
早く席について準備をしている人が損するような集団になってはいけない。
みんなで気持ちよく学習できるように、時間を守りましょう。

このように理由をちゃんと説明すれば、生徒たちは自然と守ってくれるようになります。

厳しさを見せる

明確なルールができたら、そのルールを守らせる必要があります。
ルールを守らない生徒がいた場合は、しっかり注意していかなければなりません。

ルールを守らせることを怠ると、

ルールは守らなくてもいいんだ!

のように思われてしまい、すべてのルールが少しずつ破られていきます。
最後にはルールはすべてなくなり、手が付けられなくなってしまうのです。

4月のうちにルールを守らないような生徒がいた場合には、きちんと注意しましょう。
その際、ただ「ルールを守れ!」と怒鳴るのではなく、なぜ守る必要があるのかをもう一度話してあげると良いです。

ルールを守る習慣が生まれれば居心地の良い集団となり、生徒たちも落ち着いて登校して学習することができるようになります。

ルールを決めたら、それ以上を求めてはいけない

ルールを設定したら、そのルールを途中で変えてはいけません。
例えば、

授業開始時間が守れるようになったから、次は3分前の準備完了をみんなで目指そう!

のように変更してしまうと、生徒たちは

ルールを守ると更に厳しくなるんだ……
それなら、今の状況を維持するために守るのをやめよう。

のように考えてしまいます。
一度決めたルールは、途中で変更するべきではありません。

また、決めたルール以上のことを求めないのも大事なことです。
例えば「授業の開始時間を守る」というルールの場合は、授業の準備ができていれば休憩時間は何をしても良いのです。
予習をしても、雑談をしても、友達と騒いでも、授業開始時間を守れる範囲であれば何をしても良いでのです。

準備できているんだから予習しながら待ちなさい!

のように言ってしまうと、準備をしなくなります。
だって、準備したら予習させられますからね…。

「授業の開始時間を守る」のならば、それ以上を求めないことです。
決めたルール以上のことを求めないことが、ルールを守らせるためには大事なことです。

学習への意識付けを行う

生徒たちが学校に行く最大の理由は勉強するためです。

テストで良い点が取れれば誰だって嬉しいし、悪い点を取ったら誰だって面白くありません。
しかし、1年生のうちから自分で勉強できる人はそう多くありません。
そのため、学習への意識付けを行うことはとても大切です。

特に大事なのが1回目のテストです。
英単語テストの1回目、漢字テストの1回目、1学期中間考査…など、初回がとても重要です。

1回目に良い点を取れると、それを維持しようと努力を続けます。
しかし欠点を取ってしまうと、「もうどうでもいいや!」となってしまうものです.

年間を通して成功するためには初回が大切であることを生徒にしっかり説明すると、生徒たちは

よし、頑張ってみよう!

と、学習意欲が高まります。
初回で良い点を取ることができれば、あとは自然と学習できるようになります。

1回目のテストの前には熱弁して、生徒の学習意欲を高めましょう!

持続可能な計画を立てる

クラスを良い集団にするために、さまざまな取り組みが考えられます。
大事なことは、その取り組みを途中で変更せずに1年間継続することです。
担任も生徒も、無理なく持続できるシステムをつくる必要があります。

例えば、クラス通信を書く担任は多いと思います。

よーし、クラス通信を毎日発行するぞー!

と意気込んで4月のうちは頑張って発行しても、5月になって

クラス通信に書くことがない…
もう夜の9時なのに、書かないと帰れない……

と、このようになってしまうのは、自らの首を絞めているだけです。
クラス通信は担任としてやりがいのある仕事ですが、このクラス通信の作成が負担になるならば書くべきではありません。

担任としての仕事は、1年間継続できるように、無理なく計画するべきです。

例えば、

  • クラス通信は月に1回発行する。
  • 席替えは2か月に1回にする。
  • 掃除の区割り変更は2か月に1回にする。

などです。
生徒のため…と思って担任が無理をすると、それが負担となって授業にも影響が出てしまいます。

担任の仕事は1年間ずっと続きます。
無理な計画を立てると自分の首を絞めるだけです。
持続可能な計画を立てることが生徒のためであり、自分のためでもあるのです。

まとめ:担任の1年間の仕事は4月に決まる!

いかがでしたでしょうか。

このように、担任は4月に持続可能な計画を立て、ルールを明確にしてクラスをつくることによって、1年間の仕事の量が決まるのです。

もし担任をもったならば、4月の頑張りで1年間が大きく変わってきます。
よく「最初が肝心」と言いますが、その通りです。
自分の受け持つ授業や分掌の忙しさをよく考えて、無理のない計画を立てていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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